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各種難病の本質を知る (8) 鈴木修一著

<各種難病の本質を知る>

⑤潰瘍性大腸炎について

大腸の粘膜にただれや潰瘍ができる病気で、下痢や血便に始まり、病気の進行に伴って粘液や膿の混じった粘血便、下腹部痛、発熱、倦怠感などの症状が現われます。現代医学では原因は不明なので、とりあえず目先の症状を軽減するための、消炎鎮痛剤やステロイド剤の投与が中心となります。

しかしながら多くは慢性化し、悪化と軽快を反復し、血便/腹痛/下痢を繰り返し、ときにはガン化することもあります。原因不明で生涯にわたる医療管理を必要とするので、厚生労働省により1975年に難病(=特定疾患)に指定されています。ちょっと古いですが平成13年度の統計では、潰瘍性大腸炎の患者は全国で約7万3千人で、毎年5千人くらいずつ増えているそうですから、今はもっと多いと思われます。

(私が考える潰瘍性大腸炎の本質)

長期にわたる何らかの精神的ストレスまたは肉体的ストレスが続きますと、自律神経のバランスが崩れて、交感神経過剰緊張状態が続き、白血球中の顆粒球の増加によって活性酸素の大量発生が引き起こされます。それが大腸の粘膜を傷つけ、組織破壊を起こしたのが潰瘍性大腸炎の正体です。

潰瘍性大腸炎の根本対策を考えるにあたって、大事なことは「病気の結果起こったできごと」と「体の治癒反応として起きている症状」とを明確に区別して考えなければなりません。ここがあいまいだと、病気の原因が分からないまま、病気の結果として起こったことや、それに続く治癒反応をすべてひっくるめて“病気”と考えてしまい、それを何とかしようとして間違った対処法をすることになります。

- To be continued -