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各種難病の本質を知る (9) 鈴木修一著

<各種難病の本質を知る>

(潰瘍性大腸炎の正体と根本対策)

潰瘍性大腸炎の根本原因は、長期にわたるストレスにより、大腸の粘膜が活性酸素によって破壊されたことが原因です。潰瘍性大腸炎を治すために大事なことは、潰瘍性大腸炎にかかった“結果として起こった現象”と、それに続いて起こる自己治癒力の働きである“血流回復反応”を峻別しなくてはなりません。それは以下の通りです。

(潰瘍性大腸炎にかかった結果として起こった現象)
1.大腸のただれや潰瘍……日常的なストレスで交感神経過剰緊張状態が続き、増えすぎた顆粒球のために活性酸素が大量発生して、大腸粘膜を破壊した結果できたものです。
2.膿(うみ)を伴った血便……大腸の粘膜組織が破壊されてできたものです。

(破壊された組織を修復しようとする回復反応)
1.強い腹痛や体の痛み、発熱、ダルさ……破壊された組織を回復させようとして、患部に
血流が集中します。この時にこれらの症状が出るのです。ですからこれらの治癒反応を病気と勘違いして消炎鎮痛剤/ステロイド剤/解熱剤などを処方しても、長期化/難治化するだけで潰瘍性大腸炎は治りません。一時的に症状がおさまってラクにはなりますが、薬が切れた時には血流障害がもっと進行しているので、また痛みを起こします。こうして長期化/難治化するだけになってさっぱり治せません。
2.下痢……下痢は体の中の悪いものを排出しようとする反応ですから、決して怖いことではありません。これまでのストレスで交感神経過剰緊張から脱却しようとして、副交感神経による排泄反射反応です。悪いものを外に出し切れば自然に止まります。

このように“結果”と“症状”をすっきりと区別することにより、根本対策は明らかです。
最初にやるべきことは、大腸にかかるストレスからの脱却です。ストレスという言葉は便利なようで不便です。各人によって山のように種類があるのがストレスなのに、ストレスといわれただけで、なんだか分かった気になってそれ以上考えなくなってしまいます。しかし自分にかかっているストレスは具体的に何なのかということを見極め、それを避けることが最も重要です。
潰瘍性大腸炎に限っていえば、薬物治療は根本治癒にならないので、薬物治療による対症療法をまずやめることです。次に精神的ストレス(=マイナスの感情/悩みなどは胃腸を直撃します)や肉体的ストレス(=働きすぎやムリをしすぎ、長期間残業など)、そして食事によるストレス(=肉食/牛乳や乳製品/動物タンパク/油ものや揚げ物などの食事)から抜け出すことも大事です。それから胃腸薬やその他の市販薬、あるいは抗生物質など胃腸に悪影響を与える薬をやめて、血行を改善させるために風呂/温泉/サウナなどで体をよくあたためることが大事です。それと血流回復に有効な食物(=ネギ類/生姜/ゴボウ/人参など)の摂取、そして胃腸粘膜組織を回復させる食物(=梅干し/トロロ芋/里芋/納豆/オクラ/玄米/雑穀/海藻類/味噌など)を積極的にとることが大事です。

これらの根本対策を実行すれば、潰瘍性大腸炎(=クローン病も同じ)など難病でも何でもなく、治すことも予防することも可能であることが分かります。

- To be continued -