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未来栄養学 (11) 鈴木修一

<未来栄養学>

(5)酵素について

(酵素とは何か?)

私の“未来栄養学”で最も重要な位置づけをされているのが、酵素の存在です。
酵素とはタンパク質の一種で、自身は変化をしませんが人体のあらゆる活動を促進する触媒のような働きをします。私たちが手足を動かしたり、ものを考えたり、食物を消化したり、呼吸をしたり、声を出したりするのは、みな酵素が関与しています。

酵素は新鮮な果物や野菜に多く含まれており、私たちが“おいしい”と感じるのは“酵素をたくさん含んでいる生きた食物”だからです。時間がたつにつれて酸化するために酵素が減っていき、新鮮さやおいしさがなくなり、完全に酵素がなくなると腐り始めます。
ですから工場で製造される食品(=加工食品やインスタント食品など)は、発酵食品(=納豆/漬物/味噌/醤油など)を除いては、生きている食物(=酵素を含んだ食物)とは言えません。腐っていないことだけを“食べられる基準”にしていると、どうしても酵素不足(=若さの不足)になってしまいます。

(酵素の特徴)

食物としての酵素は、新しくて新鮮なほど酵素が豊富で味がよく、鮮度が落ちてくると酵素が減少し、味が悪くなります。酵素の敵は“時間と熱”です。時間がたつと酸化がすすみ酵素が減っていきますし、加熱すると48度くらいから酵素の破壊がすすみます。

一方、体内における酵素は、活性酸素により消耗しますので、活性酸素を体内で大量発生させるような生活は改めなければなりません。酵素がどんどん減少して、老化がすすんでしまうからです。体調不良になると熱が出ますが、これは生体防衛反応のひとつであり、酵素を活性化するためでもあります。酵素は熱に弱いと述べましたが、どんなに高熱を出しても、体温が酵素を破壊するほどの温度になることは決してありません。
逆に37~39度ぐらいの体温のときに酵素や免疫細胞が最も活性化するので、“発熱”は私たちが体調不良から脱出するための大切な味方です。間違っても“解熱剤”などで無理に熱を下げてはいけません。
- To be continued -