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コーヒーブレイク(2) ”脊髄カリエス”の正体

コーヒーブレイク(2) 鈴木修一著

“脊髄カリエス”の正体

(甘党はなぜ大食漢になりやすいのか?)

白砂糖は、精製過程でビタミン類/ミネラル類/食物繊維/微量栄養素などをことごとく取り除かれた、不純物(?)ゼロの加工食品です。この“不純物ゼロ”が最悪なのです。白砂糖はGI値(=グリセミック・インデックス…血糖値の上昇速度)が高いので、腸で吸収されるとすぐに血糖値が上がります。その刺激で膵臓(すいぞう)からすぐにインシュリンが分泌されるのですが、白砂糖の糖吸収が早すぎるために、逆にインシュリンの作用で“低血糖状態”になってしまいます。空腹感や満腹感は、体に入った食物の量の多い少ないではなくて、血糖値の高低によって生じます。白砂糖などの精白食品は食べてもすぐに吸収されてしまいますから、食べても食べても空腹感(=低血糖状態)から抜けられずに、つい食べ過ぎてしまいます。そのために甘党は、どうしても大食漢や肥満になりがちです。

(“脊髄カリエス”の正体)

一方脊髄カリエスというのは、どんな病気でしょうか?
「家庭の医学・大事典」によれば、肺の結核菌が血流に乗って、それが脊髄に入って発症すると説明されています。しかしそれは脊髄を顕微鏡で観察して、そこで発見した細菌を見て、単純にそれが原因と考えているに過ぎない間違いです。子規の例を見ても分かりますように、明らかに食生活に原因がある“食原病”なのです。

白砂糖は全ての栄養素が除去された“強い酸性食品”です。それが血液に吸収されると本来の健康な血液(=PH7.4の弱アルカリ性、塩分濃度0.85%)の性状が変わり、血液が急激に酸性側に傾きます。それは人体にとって危険なので、体内からカルシウムやビタミンを奪って、酸を中和しようとします。そのために骨や歯から大量にカルシウムやビタミンが奪われ、骨の内部がスカスカになってしまうのです。それが骨細胞の壊死を引き起こし、それが崩壊して“細菌”になるのです。それが結核菌であれ何であれ“病果菌”は、病気になって発生した結果であり、それが原因で病気になるわけではありません。

“脊髄カリエス”の正体は、白砂糖過剰摂取や過食による老廃物の蓄積のために、血液の酸性化を引き起こし、骨細胞が急激に失われた結果生じた骨髄変性です。

- To be continued -