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医者や薬を”盲信”する人が次第に難病になっていく流れ (1)

<医者や薬を“盲信”する人が次第に難病になっていく流れ>

① 炎症は病気ではない。

拙著「健康の本質・病気の本質」第4章「病気になるのはどういうときか?」では、炎症を取り除こうとして薬物治療を行うと、病気の本質を見失ってしまうばかりか、もっと重い病気に発展してしまうと述べました。

私たちが健康な肉体でいられるのは、肉体の素材である血液が、スムーズに全身を循環しているからです。血液の流れが良いと、酸素/栄養素/免疫物質などを体のすみずみにまで届けることができ、かわりに新陳代謝によって、細胞から毒素/老廃物/二酸化炭素などを受け取って、腎臓や肺で解毒して体外に排出します。

ところが肉食や精白食品、食品添加物や薬毒などで、血液の質が悪化(=粘性化/酸性化)したり、ストレスや冷えによって血液循環が悪化したりすると、その結果、体の各組織に十分な酸素や栄養が届けられなくなりますから、細胞が弱体化して、ひどくなると壊死します。冬山で遭難すると、どんなに健康な人でも凍傷ににかかって手足を切断したりすることがあるのは、極端な寒さによる“冷え”のため、血液が末端まで流れなくなり、細胞が壊死して腐ってしまうからです。

そこまで極端にならなくても、血液の質や循環が悪くなりますと、細胞に活力がなくなり、体にもさまざまな体調不良が現われてきます。痛みや発熱、あるいは赤い発疹がでたり、腫れたり、体がダルくなったりという現象です。これらは炎症を起こしたときに出てくる症状ですが、なぜそういう現象が起こるかということを正しく理解しないと、間違った治療を行なうことになります。

血行が悪くなって細胞が弱体化したり壊死したりするのは、人間の体にとっては一大事ですから、プロスタグランデインという血流調整ホルモンが働いて、血流を回復させようとします。そのときに最も血行の悪いところに、赤血球が集中します。それがズキンズキンという“痛み”や“熱”を引き起こしたり、赤くなったり腫れたりします。つまりこれらは病気ではなく、“血流回復反応”であり、“組織の修復作用”です。ですから私たちがやるべきことはただひとつです。

“血流回復反応”を抑えることではなく、これらを助けてやる方向で“生活改善”をすることです。その具体的方法につきましては、次回お話し致します。
- To be continued -