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「体調不良」からの脱却 (7) 鈴木修一著

体調不良からの脱却

(6)アレルギー疾患対策

現代社会においては、昔は平気だった花粉/ダスト/食物などに敏感になって、過剰反応をする子供や大人が増えました。それにはいろいろな理由が考えられますが、症状別に分けて述べていきたいと思います。

(1)小児喘息(ぜんそく)

☆小児喘息の特徴……子供の気管支喘息で、牛乳/卵/お菓子などの食物性抗原に対するアレルギーによるものが多いとされていますが、それだけが原因ではありません。
ゼエゼエ、ヒューヒューという音は、気管支が縮んでいるために呼吸のたびに音が出ているのです。気管支は“冷え”によって縮みます。そのためにセキを連発して、水分を追い出そうとしたり体熱を上げようとします。体を動かすことがあまり得意ではなく、過食気味で、家にこもっているような子供が起こしやすい症状です。

☆小児喘息に対する対策……晴れた日に、戸外で積極的に遊ばせることが大事です。牛乳のタンパクは、人体にとって異種タンパクでアレルゲンになりやすいので、なるべく飲ませないようにして下さい。その他の乳製品/ケーキ/生クリーム/チョコレートなども、“異種タンパクの牛乳”と“気管支をゆるめる白砂糖”を同時にとることになるので、なるべく控えるようにします。その代わりに“体を温めて血行を良くする生姜やネギ類”を、工夫して食事に取り入れるようにして下さい。

(2)アトピー性皮膚炎

☆アトピー性皮膚炎の特徴……できそこないのタンパク質が血液中に取り込まれると、それを皮膚に排泄しようとしてアトピーやジンマシンになります。できそこないのタンパク質とは、牛乳や乳製品、肉類などの動物タンパクや、消化不十分のままタンパク質がペプタイドまで分解されずに、アミノ酸の結合数がやや多くなったポリペプタイドなどです。

☆アトピー性皮膚炎に対する対策……できそこないのタンパク質になりやすい動物タンパク摂取を、できるだけ減らすようにします。それとタンパク質をポリペプタイドの状態で腸から吸収させないために、下記の点に注意する必要があります。

1.一度に食べる量が多かったり、せっかちでよく噛まなかったりすると、胃の消化酵素の分泌が間に合わずに、ポリペプタイドのまま腸に送られることになります。

2.食後すぐの肉体労働やストレスの多い仕事は、消化活動で胃腸に集中している血液が、筋肉や脳に横取りされることになります。それが消化不良の原因になり、できそこないのタンパク質が血液中に取り込まれることになります。


- To be continued -