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「体調不良」からの脱却 (5) 鈴木修一著

体調不良からの脱却

<4> 貧血からの脱却

(1) 貧血になる原因

☆精神的ストレス……ストレスで怒り/不満/悩みなどが日常的にたまっていると、血行不良による胃粘膜の冷えや胃酸分泌の乱れが起こります。それに伴って消化不良が起こり、造血組織である腸の機能も弱くなりますので、質の良い血液が造られにくくなります。

☆日常的な冷え………冷たいものを好んでとり、減塩食や野菜サラダの常食、それに加えて運動不足や筋肉不足、食が細くてやせていたり、体温が常時35度台だったりすると、腸における造血作用もうまくいかなくなります。

☆胃腸薬の常用/多用……ベーターブロッカー系やプロトンポンプインヒビター系の胃薬は、胃酸を止める働きがあるので、胃酸の重要な働きであるタンパク質の消化や殺菌、鉄やマグネシウムなどのミネラル吸収を阻害します。それに伴って未消化のタンパク質や殺菌されなかった食物中の細菌が、腸に送り込まれることになりますから、腸内細菌のバランスを崩して、腸内環境を悪化させます。加えて鉄の吸収も阻害するので、貧血のもとになります。

☆抗生物質やレントゲン……抗生物質の投与やレントゲンの腹部への照射は、私たちの大切な味方である腸内細菌を殺してしまいます。そのため腸内環境が悪化して、健康な血液が造られにくくなります。

(2) 貧血に対する対策

原因さえ分かれば対策も簡単です。
ストレスや冷え、薬物などの原因をあげましたが、結局これらはすべて、造血器官である胃腸の機能を阻害するために貧血になるのです。

貧血は、胃腸機能の弱体化によって起こる。

この根本原理を知らないままに、病院で鉄剤やビタミン剤などの化学薬剤を処方されてもしかたがありません。この原理が貧血の正体ですから、胃腸を健康にすることが貧血対策の王道です。貧血が進行して重病化したものが“白血病”ですから、貧血対策は白血病対策でもあるのです。拙著「ガンを解明する」第1章Part 3 “放射能とガン”で詳しく述べられていますが、白血病を“血液のガン”ととらえる現代医学の考え方は間違っているのです。
造血組織である腸の機能障害の進行のために、本来の血液造血がなされにくくなると、体は非常事態を回避するために、体細胞を血球に変化させて血液量を維持しようとします。
そのときの白血球の形状が必ずしも一定の形状ではなく、細胞から血球への移行形態の白血球であるために、それを“血液のガン”などと間違ってとらえて、それを抗ガン剤などでやっつけようとするから、さっぱり治せないのです。白血病は不治の病でも何でもありません。

(貧血に対する対策)

☆文明食から健康食に切り換える。文明食で新しい“食毒”を入れないで、健康な血液の素材となる玄米/雑穀/豆類を積極的に取り入れる。

☆“薬毒”を入れない。特に胃腸薬、消炎鎮痛剤、ステロイド剤は飲まない。

☆“ストレス毒”を入れない。怒り/不満/悩み/イライラなどのマイナスの感情は、体内で毒素を発生させます。

☆ゆっくり湯船につかる、体を温める食材の生姜/ネギ類/味噌をよくとる、運動をして筋肉を増やし、基礎代謝力を上げるなど、体を温める工夫をする。

☆胃腸粘膜を修復したり保護したりする梅干し、納豆、オクラ、トロロ芋、海藻、生姜(=神経性胃炎や腸炎に効く)、キャベツ(=ビタミンU)、味噌、食物繊維などをとる。

☆ドカ食いや早食いは、胃腸を酷使するのでやめる。

☆肉食や油もの、揚げ物は胃腸に負担になるのでできるだけ控える。

これで貧血は完全に治ります。

- To be continued -