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「体調不良」からの脱却 (3) 鈴木修一著

体調不良からの脱却

<2> 頭痛/肩凝り/腰痛からの脱却

(1)頭痛

原因¨¨¨頭の筋肉の緊張、脳への血流不足、脳への酸素不足。
回復反応¨¨自律神経が働いて副交感神経を刺激し、プロスタグランデインの働きで血流を回復させようとする。それが血管を拡張させ、ズキンズキンという痛みを起こし発熱させる。これは組織の修復をはかっている回復反応です。
対策¨¨¨回復反応をクスリで抑えようとして、頭痛薬や解熱剤、あるいは湿布薬を用いるのは間違いです。
正しい対策はクスリを飲むことではなく、首筋や後頭部を温めたり、腹式深呼吸をしてきれいな血液や酸素を脳に送り込むようにすることです。首や肩、肩甲骨を軽く動かす体操をして血液循環を助けてやったり、体を温めて休むことが大事です。

(2)肩凝り

原因¨¨¨ストレスや同じ姿勢の持続のために、血管の収縮による血行不良や、筋肉疲労で乳酸などの疲労物質が溜まり、肩の筋肉の緊張が持続している状態です。
回復反応¨¨最初は凝って重くなり、それから血流回復反応による痛みが出てきます。
対策¨¨¨痛み止めのクスリを飲んだり湿布薬を貼ったりすることが対策ではありません。正しい対策は、首筋をよく温めたり、上半身を大きく動かす体操をしたりすることです。それから自律神経の交感神経から副交感神経への切り換えのための、下記の対策を積極的に行うことです。
(具体的対策)
玄米/雑穀をよく噛んで食べる。
爪モミや腹式深呼吸を行ないながら、よくリラックスする。
風呂や温泉で体を温めたり、生姜や味噌、ネギ類など体を温める食材を活用する。

(3)腰痛

原因¨¨¨疲労による下半身の血行不良や、腰や尻の筋肉の衰えのために、日常の動作や姿勢に偏りが出てきて、それが腰へのストレスになり、腰痛が起こります。
回復反応¨¨最初は腰が重く感じられ、その後体を休めたときに痛みを感じるようになります。
これは腰の筋肉の緊張を緩和し、疲労物質を洗い流すための血流回復反応が起こるからです。
対策¨¨¨肩凝りと同じで、痛み止めのクスリを飲んだり湿布薬で冷やしたりしてはいけません。
血行不良で腰痛が起こっているのに、クスリでプロスタグランデインの働きを抑えて血流を止め、患部を冷やしたのでは逆効果です。風呂で下半身を十分に温めて、生姜やネギ類を食べて下半身の血行を改善することが大切です。コルセットやバンドなどで腰をサポートする方法は、物理的に腰の血流を圧迫することになりますから避けるべきです。また腰の痛みを取ることにこだわって、神経ブロック注射などを繰り返すと、ますます血流不足が進行して腰が立たなくなります。無理をしない程度の自転車こぎ運動や、腹筋を鍛えるための腹式深呼吸、あるいは臀筋(でんきん)を鍛えるための”仰向けの腰の上げ下げ運動”などで、腰回りの筋肉を強化しておけば、回復と同時に予防にもなります。

- to be continued -